Dear Genius~伝説の編集者ノードストロムの手紙 その12010/12/01 11:59

昨日、11月30日に発売になった、
伝説の編集者ノードストロムの手紙(偕成社)は、
久々に超大作、値段もかなり、なので買うのにかなり悩みました。

ハーパー社というアメリカの出版社の児童書の出版部長だった、
アーシュラ・ノードストロムが、編集者として
子どものための本を作るため、執筆者や挿絵画家、絵本作家と
やりとりした手紙を、児童文学研究者のレナート・マーカス氏が
編纂、絵本作家の児島なおみさんが翻訳された本です。

表紙をめくり、ノードストロムが編集した本をみたとき
「これって、私の本棚?」っていうくらい、
私の好きな本が並んでいたんでいたのです。
いわば、彼女のおかげで日本でこれらの本を
読めたようなものです。

翻訳された児島なおみさんの、発売の先だっておこなわれた
講演会で、「たいへんだが、是非翻訳したい。」と思ったお話や
偕成社の方が、「売れる売れないにかかわらず、出版しなければ
いけない本」と言ってくれたといういきさつを伺った。
丁寧につくりあげた様子がひしひしと伝わって、結局、購入。

そして、2週間、夢中になって読みました。11・29に編纂された
レナード・マーカスさんの講演会もあると聞いて、そのときに
おはなしがよくわかるようにって思って。
読んでるうちに、「あれ、これまだ読んでない。」「おもしろそう!」
っていう本もつぎつぎにでてきて、久々の熱狂!

本を読んでて、あまりほめてもらえない昨今、
でもこの本は、児童文学が好きな人に読んでほしい。
厚いからって、あきらめないでほしい!

中身、講演についてはまた。

何年後?2010/11/25 09:56

冬空のすがすがしい、静かな日。

学生時代の友人から「武士の心にふれてみませんか?」
という面白いメールが。
彼は、居合抜刀をはじめてかなりの腕らしいんだけど、
その居合抜刀道という、日本刀を抜き、納めるまでの
所作や斬る技術を競う大会があるそうです。

彼(Y剣士と呼ぼう)は日本の武士というより、
外国を旅したり、仕事も海外がらみだし、
どっちかというと、国際派のエリートサラリーマンという感じ。
そんな生活の中で、心・技・体を鍛える手段として
選んだのが真剣というのも、彼らしいのかな。

大会の行われた道場は、気持ちのよい静けさと
凛とした空気が流れる独特の雰囲気でした。
でも、合間合間には笑顔や健闘をたたえあう
ざっくばらんな会話も聞こえて、いい時間が流れていました。
Y剣士はもちろん、女性や外国人の剣士もいて、
その姿勢の美しさや所作の格好のよさにびっくり。

そりゃ、いい加減な気持ちでは練習すら難しい世界だもの。
続けてることで、身についていくのかなぁ?
道と名のつくものに縁がなかった私だけど、
その道を行くひとのすばらしさをあらためて感じた
1日でした。

抜かれたる刃の光冴ゆるかな

17人のいとこ2010/11/02 12:25

青猫には、なんと17人もいとこたちがいて
いわゆる華麗でもない一族。

そんな中で、Mちゃんは一人娘だったせいか
たまに会う私のことをたいそうかわいがって
くれたのでした。
結婚して3人娘に恵まれて忙しくも幸せな
生活を折りにつけ聞いてました。
でも、先週突然の伯父さんの急逝。

駆けつけた私たちは、久しぶりの再会。
お別れのために、伯父の経歴を書き起こす
のを手伝ってると、
「青猫ちゃん、ママにそっくりだ~。」とMちゃんの
次女Maちゃんがいきなり泣き笑い。
ママはひとりっこなので、こんなに似てる人を
見たことがなかったそうです。
「おじいちゃんがあわせてくれたんだね」
と、またもフェイクドーターができた青猫でした。

告別式でぼろぼろ泣いてしまった
Mちゃんの娘3人。スーツの袖でぬぐってる
涙をみかねて、ハンカチを渡した青猫。
たしか、オルコットの若草物語だったかな。
「お母様は必ずハンカチのことをおっしゃるのよ。」
と言うセリフ。
いまどきはやらないとはおもうけど。

でも、伯父はこんなに愛されて本当に幸せだったね。
ひとりっこだったMちゃんは、一杯家族ができて
もう心配ないよ~!
と冥福を祈った青猫でした!